世界は自分の周囲に立て廻した鏡のようなものです。
自分の「心」を映して見てそれを外界だと思って、それが不幸であるならば悲しむのです。
少しく内省して見ると、自分の周囲には自分の「心」の結果ばかりがあらわれていることが分ります。
「周囲を善くしようと思うならば先ず脚下照顧(自分の足元をよく見ること)せよ」と云うのはそのゆえです。
自分は別に心に欠点はないのに不幸に陥ったと考えている人があるが、そんな筈はないのです。
損をするものは必ず欲張る心があるからであり、人から過剰に冷遇されるものは必ず利己主義的な心があり、人からひどく非難されるものは、自分に寛大の心がなく短気で、他を責めるに急な性格を持っているのです。
そんなときは、先ず人を生かすことに比重を置いてみましょう、自分の生きる道が開けて来ます。
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