外界と内界とは互いにつながった関係があるのです。
すべてのものは物質が先にあってできたという考えの人は、外界の影響によって人間の内界(心の世界)がかわるのであって、外界をよくしなければ人間は幸福になれないのだと言う。
しかしその外界を如何なる状態にならしむべきかは「心」の定めるところであって、心が調わぬ人がいくら無謀な計画をして形の世界を計画し改革しても、此の世界は幸福にはならないのです。
その改造計画そのものは「心」によって発案されるのですから、どうしても「心」が先であって、「外界」は心の「結果」だと言わなければならないのです。
だから先ず人間は、幸福になろうと思うならば自分の心から出発しなければならないのです。
多くの人々は自分の「心」の不完全を見逃していて環境ばかりに不平を言うから結果が得られないのです。
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