此方(こなた)は生死の暗き里
彼方(かなた)は涅槃の聖(きよ)き国
間(あい)にみなぎる煩悩の
流れぞ深く越えがたき
彼岸(かなた)の岸に到るのは
布施(めぐみ)持戒(いましめ)忍辱(たえしのび)
精進(はげみ)禅定(しずけさ)智慧(ちえ)の徳
積みてし漕(こ)がん法(のり)の船
暑さ寒さも彼岸まで
よろず程よく偏(かたよ)らぬ
調和(なごみ)の相(すがた)中道の
理にふさわしき季節なる
教え妙(たえ)なる彼岸会を
こよなき修養週間と
日頃懈怠(けだい)をかえりみて
勤めはげまん六度行
祖先(みおや)をまつり身を修め
菩提(ぼだい)の種を培(つちか)いて
浄土の光り現実(うつしよ)に
いただく今日の尊さよ
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